中年期・老年期の栄養と健康管理

日本人の平均寿命が世界一になったとはいえ、中年期からの罹患率や生活習慣病は依然増加しています。これは今までの食習慣が深く関係しており、また老年期に移行する疾病などは、中年期の食生活が決めるといっても過言はありません。老後を楽しむということは健康があってこそ成しえるものなので、老年期も健康に過ごすためには中年期に生活習慣病を予防し、労働の質と量、環境などを十分に配慮した栄養管理が必要です。

中年期の問題点と対策

壮年期
社会的に最も充実した時期です。働き盛りともいえますが過労やストレスが重なる時期ともいえます。身体の各器官の機能は一部廊下が見られるようになり、特に視力の衰えが顕著に現れます。何らかの生活習慣病は発症していても、潜在的で自覚症状のないことが多いです。
実年期
50歳前後から更年期障害で悩む頃です。また、定年退職など、社会的に大きく変動する時期で、老化現象も顕著となります。生活習慣病も自覚できるほどの症状も現れてくる時期です。

中年期の欠食

1日の食事の中で欠食が多いのは朝食です。これは寝坊や前夜の食べ過ぎ、飲み過ぎが原因として考えられますが、1日の原動力となる朝食を抜いてしまっては、体や頭がしっかり機能しません。無理をしても少しずつ口に入れていく努力をし、食習慣を正すことが大事です。

中年期の外食

毎日の昼食を外食で済ませている人は多く、会社の食堂、レストラン、そば屋、定食屋など様々な場所があります。選ぶ料理によって栄養バランスは非常に異なり、選び方が重要です。例えば1品料理は手軽に食べられますが、ほとんどが炭水化物と脂質に偏っているため、サラダ、チーズや牛乳、果物などを加えるとある程度は栄養バランスが取れます。野菜の煮物などがついている焼き魚定食なども、醤油の量に気をつけて食べれば、ある程度バランスの取れた食事になります。

中年期の飲酒

お酒は人にとって有益でも有り、害にもなります。1日に飲む量が多いほど、飲み続ける期間が長いほど、肝機能障害を引き起こす危険性が高まります。お酒は休肝日を設け、空腹時には飲まないで適量を守るようにします。また酒の肴として摂取する食品は、食塩や脂肪が多過ぎる事なく、魚や野菜、海藻、きのこ類も取り揃えて栄養素を偏りなく摂取することが大切です。

中年期の減塩

1日の食塩摂取目安量は10g未満となっていますが、外食の多食、加工品の使用頻度の増加などにより、塩分の摂り過ぎの危険性があるため注意が必要です。

中年期のミネラル摂取

中年期から老年期の女性の骨粗鬆症が増加しています。これは閉経後卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌減少による骨からのカルシウムの溶出、食事からのカルシウム摂取不足などが原因として挙げられ、また男性でもカルシウム摂取不足の人が多くみられます。1度骨量が減ると回復が困難となるため、若年期、中年期での予防が大事です。

老年期の特徴と注意点

壮年期から老年期に移行するに従い、様々な生理機能が減退し、老化現象が現れます。これは生命がある者には避けられないものですが、老化の速度は生活の在り方によって個人差が出ます。従って、少しでも老化現象進行を防止を図り、健康を維持していくためにも、適正な食生活を心がけなければなりません。老年期は中年期よりも基礎代謝が減少し、運動量も減ってくるため、食べたいだけ食べる食習慣をしていると肥満を招きます。しかし、痩せ過ぎでも感染症に罹りやすくなります。肥満度が中等度の人の死亡率が最も低いため、自己の標準体重よりもやや高めを維持するように、食事の調整と適度な運動をすることが肝要です。

味覚の変化

味を感じる味蕾(味覚の受容器)の味細胞の変化により、老年期は味覚の変化を生じます。加齢と共に塩味、甘味の感度が鈍くなるため、調理の際の味付けの好みが薄味から濃い味を好むようになるため注意します。噛む力も衰えるため、軟らかく調理をします。また材料を小さく切ったり、隠し包丁を入れるなどの工夫もします。液体がむせる場合は、とろみをつけると飲み込みやすくなります。

老年期の栄養摂取における注意点

たんぱく質は不足すると老化現象を早めることになり、脳卒中も起こりやすくなるので、良質なたんぱく質を含む消化吸収のよい食品(魚や大豆製品など)を3食平均的に摂るようにします。消化機能が衰えてくるため、一般的には脂肪の少ない食事を好むようになりますが、加齢と共に動物性脂肪を控え、肉類よりも魚類を多く摂るようにします。また、老年期は体液量が減少しているため、水分摂取に問題が起こると脱水症状になることが多いので、お茶、牛乳、果汁などを摂って水分を十分補給することが大切です。その他、皮膚や肌をつくり、抵抗力をつけるビタミンA、感染症予防のビタミンC、カルシウム吸収を助けるビタミンD、体組織の脂肪酸化防止のビタミンEなどや、骨をつくるカルシウム、赤血球の再生を促す鉄、血圧を下げ、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)値を下げる効果がある食物繊維なども十分摂取する必要があります。

肥満度をBMI指数でチェック

成人の肥満度がわかるBMI指数の自動計算スクリプトを利用して、肥満度をチェックしてください。身長と体重を入力するだけで現状の肥満度と理想体重が分かります。定期的にチェックすることによって、肥満度や体重の推移をグラフ化、HTML出力が可能です。

中年期・老年期対策健康食品