セレンの生理作用と食事摂取基準

過酸化脂質を分解する酵素のひとつであるグルタチオンペルオキシターゼは、細胞を酸化させがんを誘発する活性酸素の働きを抑制します。この酵素を活性化するのがセレンです。セレンが欠乏するとビタミンEの欠乏症とよく似た症状が起きます。最近ではセレン自体にがん細胞の発生を抑制する働きがあるとされ注目を集めています。

セレンが必要な人

  • 髪がよく抜ける人
  • ふけが多い人
  • 精子が少ない男性
  • 更年期障害の症状を改善したい人
  • 動脈硬化・がん・白内障の予防をしたい人
  • 大気汚染から呼吸器を守りたい人

セレンの生理作用

セレンは、過酸化脂質の分解や活性酸素の働きを抑制する酵素の活性化に関与し。また、セレン自体にがん細胞の発生を抑制する効果があるとされています。

セレンの過剰症

  • 吐き気
  • 下痢
  • 消化器機能低下
  • 抜毛の増加
  • ふけの増加

セレンの欠乏症

  • 動脈硬化
  • 心筋障害
  • 器官老化
  • 性機能減退
  • がんの発生
  • 精子減少
  • 更年期障害の悪化

セレンの吸収促進

  • セレン酵母を含む健康食品

セレンの吸収阻害

  • カルシウム不足
  • 亜鉛不足

セレンの食事摂取基準

セレンの摂取基準
年齢(歳)1日の推奨量(μg)上限量(μg)
男⁄女
0~5(月)15(※1)
6~11(月)15(※1)
1~2101050
3~5151570
6~71515100
8~92020120
10~112520160⁄150
12~143025210⁄200
15~173525260⁄220
18~293025280⁄220
30~493025300⁄230
50~693025280⁄230
70以上3025260⁄210
妊婦(付加量)+5
授乳婦(付加量)+20

資料元: 厚生労働省2010年版食事摂取基準より

(※1)目安量

セレンを多く含む食品

セレンは主に魚介類に多く含まれていますが、食の洋食化の影響で摂取機会が減少傾向にあります。セレンが含まれる食品を意識して摂取しないと欠乏症に陥る可能性があります。場合によっては健康食品に頼るという方法もあります。


食品名1食分(g)概算の含有量(μg)
わかさぎ80(3尾)99
イワシ80(1尾)94.5
カレイ100(1切)68
ホタテ貝7052
ねぎ3046
ビール200ml42
カキ70(小2個)39
牛肉8035
玄米ご飯120(1杯)30

セレン含有健康食品