塩素の生理作用と食事摂取基準

塩素はナトリウムと共に食塩を構成するミネラルです。血液中の血漿や細胞間液など細胞の外側にある体液中に存在し、細胞の中にある体液との浸透圧の調節をしています。胃の中では胃酸として、消化酵素のペプシンを活性化させ、食べ物の消化と殺菌をする働きがあります。また、膵液の分泌を促すのも塩素の作用によります。塩素は主に食塩に含まれるため、ナトリウム同様、現代の食生活で滅多なことでは不足しません。塩素を多く摂り過ぎても発汗や尿中に排出されるので過剰症の心配もありません。

塩素(食塩)の摂取を控えたい人

  • 高血圧の人

塩素の生理作用

塩素は、血液中の血漿や細胞間液などの細胞の外側にあって、細胞内の体液の浸透圧を調節しています。胃の中では胃酸の主成分として食べ物の消化・殺菌、消化酵素のペプシン活性、膵液分泌を促すなどの働きをします。

塩素の過剰症

  • 余分な塩素は、発汗や腎臓で処理・排泄されるので過剰症の心配はありませんが、塩素を含む水分(水道水など)を慢性的に摂取すると健康・美容に関わる腸内細菌の繁殖が悪くなるといわれています。

塩素の欠乏症

  • 胃液減少
  • 消化不良
  • 食欲不振
  • 血圧異常

塩素の食事摂取基準

塩素の摂取基準
年齢(歳)1日の目標量 mg (食塩g)上限量
(食塩g)
0~5(月)100(0.25)(※1)
6~11(月)600(1.5)(※1)
1~2(4未満)(※2)(4未満)(※2)
3~5(5未満)(※2)(5未満)(※2)
6~7(6未満)(※2)(6未満)(※2)
8~9(7未満)(※2)(7未満)(※2)
10~11(8未満)(※2)10歳以降
(7.5未満)(※2)
12~1412歳以降
(9未満)(※2)
15~17
18~29600(1.5)(※3)600(1.5)(※3)
30~49
50~69
70以上
妊婦(付加量)
授乳婦(付加量)

資料元: 厚生労働省2010年版食事摂取基準より

(※1)塩素の1日の摂取目標量と上限量の定めはありませんが、高血圧予防の観点から1日の食塩摂取の目標量が設定されています。

高血圧症予防における食塩の1日の摂取目標量

世界保健機構(WHO)の推奨量は6g以下となっていますが、日本の食文化では非現実的なため下記のように設定されています。

  • 12歳以上の男子: 10g未満⁄日
  • 10歳以上の女子: 8g未満⁄日

塩素を多く含む食品

塩素はナトリウムと同様にインスタント食品、加工食品に多く含まれています。また、日本古来の保存食や調味料である醤油、味噌にも多く含まれるので、普段の食生活では摂取過剰になっても欠乏することはほぼありません。


食品名1食分(g)食塩含有量(g)
即席中華麺1006.9
カップ麺755.2
塩イワシ804.9
梅干20(1個)4.4
さきいか503.5
干しうどん703.0
そうめん803.0
辛子明太子40(1/2腹)2.2
いか塩辛302.1
くさや502.1
カレールウ202.1
たらこ40(1/2腹)1.8
コンソメスープの素4(小さじ1)1.7
高菜漬け301.7
昆布佃煮201.5