ダイエットと太る遺伝子

人には厳しい生活環境を生き抜くための生存本能があり、体が摂取エネルギーを最大限に吸収して、消費エネルギーを最小限に抑えるという生理機能があります。
進化の過程で普通の遺伝子が突然変異を起こして「省エネ型」の遺伝子が生まれました。この太る遺伝子を「倹約遺伝子」といいます。
倹約遺伝子が作用する脂肪細胞には、白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞があります。
日本人は世界で2番目に太る遺伝子を多く持っているといわれ、この太る遺伝子が正常に働いている人が全体の96%にもなります。
その上、食生活や運動不足などの環境因子が加わり、太りやすく痩せにくい体を作り上げているのです。
因みに世界で一番太る遺伝子を持っているのは、アメリカインディアンといわれ、現在アメリカインディアンの80%以上が肥満に悩み、肥満が社会問題になっています。

白色脂肪細胞

白色脂肪細胞は、体内に入ってきた余分なエネルギーを中性脂肪として溜め込む性質を持ちますが、倹約遺伝子によってこの性質が活性化されます。
食べた物を脂肪として効率よく蓄えて、白色脂肪細胞を肥大化させるのです。
更に肥大化した白色脂肪細胞から筋肉が血液中の糖分を取り込むのを妨げる物質が分泌され、血液中に糖分が多くなる状態を招きます。
白色脂肪細胞は、全身に分布していますが、特に下腹部、お尻、太もも、背中、上腕部、内臓周辺などに多く存在しています。
体重がそれほど多くなくても下半身や背中の肉付きが気になる人が多いのは、これらの部分に白色脂肪細胞が多いからです。
白色脂肪細胞は、母親の胎内にいる時、生後1年間や思春期などに増えやすく、この時期に細胞の数を過剰に増やしてしまうと、その後は白色脂肪細胞の数が減少しないため、ちょっと油断すると太ってしまうこともあります。
また、これらの時期以外でも外食や過食を続けることによって増加します。

太りやすい人と太りにくい人の違い

白色脂肪細胞の数は、太りにくい人でおよそ300億個、太りやすい人で600億個といわれています。その差は、「どのうように赤ちゃんを育てたか」によって決まります。つまり、1歳までの過ごし方である程度の太りやすい体質と太りにくい体質が決まるのです。

栄養過多
「早く大きくなって欲しい」「丈夫な子供であって欲しい」という願いから、ついついたくさんの栄養を与えてしまいがちです。こうした行為が、赤ちゃんの中でオーバーしたエネルギーを蓄えようとする白色脂肪細胞を増やしてしまいます。
運動不足
「動き回って危ない」「忙しくて手が離せない」と、ついつい必要以上に赤ちゃんの動きを制限してしまいます。適正なエネルギーを与えているにもかかわらず、運動不足によってエネルギーがオーバーした状態と同じになると白色脂肪細胞が増えていきます。特にハイハイは余分なエネルギーを消費するのに最も適した運動です。また、腕を上体で支え、足の親指で床を後ろへ押して前進するので、手足の筋肉が発達して直立二足歩行の大切な準備活動になります。

肥満度をBMI指数でチェック

成人の肥満度がわかるBMI指数の自動計算スクリプトを利用して、肥満度をチェックしてください。身長と体重を入力するだけで現状の肥満度と理想体重が分かります。定期的にチェックすることによって、肥満度や体重の推移をグラフ化、HTML出力が可能です。

ダイエットにおすすめの組合せ